ソニー株価と提携戦略(11)

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ソニーの株価は低迷を続けていましたが、平井社長の提携戦略や大胆な資産売却などをきっかけに株価は回復しています。ソニー平井社長の、経営判断を市場は一定の評価を下していると言えそうですね。

オリンパスとの提携

ソニー不調理由は御用学者とEVA(10)であり、ソニー平井社長は慣例を破ってテレビ事業を直轄にしましたが、2012年10月6日の日本経済新聞に平井社長の前例を覆す姿勢が見て取れます。
10月1日朝。台風一過の青空が広がった東京・丸の内の東京商工会議所ビル。ソニー社長の平井一夫(51)はオリンパス社長の笹宏行(57)と資本業務提携の記者会見に臨んだ。 
ソニーはオリンパスに500億円を出資、外科用内視鏡で新会社を設立して医療機器市場に参入する。手術に使う内視鏡で不具合はゆるされない。大きなリスクを伴うが「それでもやる」(平井)。防戦一方だったソニーが久々に攻めに転じる。
ソニーは、オリンパス粉飾決算と飛ばし FBI逮捕報道などが続いていますが、オリンパスに提携・出資することを決断しています。
ソニーは、オリンパス出資の資金を転換社債で調達しており、ソニー手元資金が苦しい事を表していました。転換社債は、株価が低迷していれば、償還するための現金が必要となりますが、ソニーの現在の株価を見ると問題ないのかもしれないですね。

ソニー パナソニックと提携

翌日、平井は千葉市の幕張メッセで開催中の家電見本市の自社ブースにパナソニック社長の津賀一宏(55)を迎えた。両社は6月、次世代テレビの基幹部品である有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)パネルの共同開発で提携した。長年のライバルであるパナソニックと組むのは異例。この半年、平井は次々と前例を覆してきた。
ソニーの平井社長は、2012年の10月2日に幕張メッセで、津賀社長を出迎えるなど提携を発表していますが、2013年の2月に提携範囲の拡大が発表されています。
ソニーのテレビ事業は、平井社長の直轄となっていますが、パナソニックと提携することで国内勢と消耗戦を避けることに成功しているようですね。ソニー パナソニック光ディスクで提携も行っており、研究開発投資の回収早期化を狙っていることが分かります。

ソニーの株価

だが現実は厳しい。株価は32年ぶりの安値圏で低迷し、時価総額は1兆円を割り込んだまま。純資産の半分に満たない
ソニーの株価は、2012年の10月の段階で株価が低迷している事が分かります。成長する企業は、PBRが高くなりますので、ソニーの成長性について、市場の期待がない事が分かりますね。

平井社長と市場

計算上は、現在の株価でソニーを買収して資産を切り売りすれば、1兆円以上のもうけが出る。市場はまだ平井を信用していない。救いは、それでもまだソニーを待つ顧客がいることだ。
ソニーの株価は、平井社長の不動産売却や子会社株式の上昇などにより、株価は回復を続けています。ソニー株価と提携戦略やリストラによる資産処分など、ソニー平井社長の大胆な経営判断を、株式市場は一定の評価をしていると言えそうですね。ソニー映画と4K(12)に続く。
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